冷愛冷涙-Reiai Reirui-

「冷さん、服…ありがとう…」


かなり大きいけど、着れるだけマシだよね。


「あぁ。てか、お前高校は?」


高校?


「晴風」


「じゃなくて、制服どーすんの」


そっか。


制服も家だ。


「うちの学校私服登校OKだから大丈夫」


「………つーか、晴風って超賢いじゃん。スゲーな、お前」


「あぁ…ありがとう…」


こうやって喋ってると、そこまで冷たい人でもなさそうだし、第一冷たい人なら、泣いてる女なんて拾わないよね。


「もう寝ろよ。泣いて疲れてるだろーし。おやすみ」


冷さんはそう言ってリビングから出ていった。