「うるせぇ」


と。


「は?」


そんなにマズイこと聞いたつもりねぇけどな。


「………やっぱ帰る」


冷の最初の異変はこんなもんだった。


けど、日が経つ度に、異変の度合いが増えていった。


俺や真、湊斗のことを無視するのは日常茶飯事になり、酒、タバコの量が以前に比べて2倍、3倍になった。


ついには、シンナーにも手を出し始めた。


さすがにマズイと思い、俺ら3人で冷を止めた。


「シンナーなんかしてんじゃねぇよ」