「おー、おかえりー。旅行どうだった?」


いつも通り、倉庫で冷と合流。


「………」


昨日、冷が旅行から帰ってきた。


昨日は会わなかったから何も聞いてねぇけど、今日はラブラブ話でも聞かせてもらうつもりで、幹部室の椅子に座りながら、何となく軽いノリで聞いたつもりだった。


だけど、何かの逆鱗にでも触れたのか、俺を無視しやがった。


「聞いてる?」


聞こえてなかっただけかもしれないと思って、もう一回聞いても、冷は無視するだけ。


「……どうかした?」


突発性難聴とか……?


爆音で暴走してっから、あり得なくはないし。


「おーい」


目のまで手を振ってみると、冷はようやく反応した。