冷愛冷涙-Reiai Reirui-



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「あ……」


お風呂を借りて、心をリセットしていたら、大切な大切なことを思い出した。


着替えがない。


どうしよう……。


そろそろ、のぼせてきたから出ようと思ってたのに…。


……着てきた服を着るしかないよね…。


何で着替えがないことに気づかなかったんだろう…。


「はぁ……」


何度目かのため息をついて、お風呂からあがると、バスタオルの上に男物の服が置いてあった。


……着てもいいってことだよね…?


さすがに下着はないから、着てきたものだけど、服だけでも替えれたからよかった。


やっぱり、冷さんっていい人なのかな。


冷たそうだけど…。