** 「聞くの忘れてたけど、お前名前は?」 その夜。 彼が簡単な晩ご飯を作ってくれた。 「松永愛です」 「ふーん。俺、白石冷だから。よろしく」 白石冷…。 「何歳ですか?」 「高2」 1つ上か。 もうちょっと上かなって思ったけど。 高2のわりにすごく大人びてるから。 「お前は?」 「高1です」 「じゃあたいしてかわんねーじゃん。敬語じゃなくていーよ」 「あっ、はい…」