冷愛冷涙-Reiai Reirui-

あっという間に9月がやって来た。


コンコン


夢月のうるさいノックとは違う普通のノック。


もしかしたら冷かもしれない。


そう期待した私がバカだった。


冷が来てくれるわけないのに。


だって、まだ返事が来ないもん。


電話しても出てくれない。


留守電に〝折り返して〟って入れたのに、1度も電話がかかってくることはなかった。


「調子はどう?」


入ってきたのは、お母さん。


お昼だって言うのに珍しい。


初めてじゃないかな。


お昼にお見舞いに来てくれたの。


もうお母さん以外の人とも面会OKなんだけど、あんまり人には会わない。