冷愛冷涙-Reiai Reirui-

「最近会ってないから。それより夢月、色黒いけど何か部活でもしてるの?」


私が強引に話を変えたことで、夢月は何かを察してくれたようだった。


「テニステニス!楽しいで。まぁもう全然やってへんけど。愛は部活とか何かやっとん?」


「ううん。帰宅部だよ」


夢月との会話は途切れることがなかった。


だけど、夢月もまた意図的に恋愛や彼氏の話題を出すのを避けていたように感じた。


夢月にも何かあるんだろうな。


どれだけ明るくても、皆何かしら抱えてるものはある。


「夢月今日はありがとね。明るくなれた気がする」


自分の病室に戻ろうとする夢月にそう声をかけると、目を輝かせてUターンしてきそうになった。


「Uターンしなくていいからっ。はい、帰って帰って。また明日!」


強引に車イスを押して別れる。


じゃないとまたマシンガントーク炸裂して別れるタイミングがなくなるから。


今日会ったばかりの人に突っ込みができるって、中々ない。


それくらい夢月はフレンドリーで話しやすい。


夢月と話してる間は、冷のことは忘れられた。


病気のことも。