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楽しかったはずの旅行が、
最悪の日になっちゃった。

冷の前で倒れちゃうなんて。

冷に心配かけちゃったかな。

もう、デートに誘ってくれな
いかもしれないな。

もう、お見舞いに来てくれな
いかもしれないな。

病気持ちの女でも良いって冷
は思ってたかもしれないけど、
いざ目の前で倒れられたら、
嫌になっちゃうよね。

もし、自分のせいで私が死ん
だとしたら、責任問われちゃ
うじゃん。

それが嫌だと思うんだ。

だから、もう冷は私のことが
重たく感じてるかもしれない。

だとしたら寂しいなぁ…。

体調が落ち着くまでは面会も
お母さんだけしか許可されて
ないんだけど、冷にも会いた
いな。

お母さんに聞いたら、冷が救
急車に同乗してくれて、ここ
まで付いてきてくれたんだっ
て。

お母さん、冷と会って一言く
らい話したって言ってた。

何話したのか教えてくれない
けど、病気のこととかなのか
な。

もらったハートのネックレス
はちゃんと首についてるよ。

ペアリングもつけてるよ。

私たちの愛の証だから。

本当に冷のことが好き。

だからこそ、私は決断するべ
きなのかもしれないね。

私のことは捨てていいよって。

もう忘れてって。

冷にそう言うことを。

でもきっと、できない。

離れたくないから。

私はどうするべきなのかな。

それに冷はどう思ってるんだ
ろう。

冷の気持ち次第で私も決断し
ようかな…。

冷の気持ちを、ちゃんと受け
止めれるかな…。

ううん。

受け止めなきゃいけないんだ
よね。

もし冷が別れたいって言った
としても。

冷。迷惑かけてごめんね。
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