冷愛冷涙-Reiai Reirui-

中は、真っ暗だった。


私が戸惑っていると、私が歩むべき道を照らすかのように、通路の両端にあるランプが順番にゆっくりと点灯していった。


一番奥には、大きな十字架の形をした輝く石が壁にかかっている。


そして、その下に、冷が立っていた。


幻想的な空間…。


私は、そんな空間へ歩みを進める。


冷の方に近づいていくと、冷もオシャレなタキシードを着ていた。


「愛、超綺麗」


十字架の下にふたりで向かい合うように立つと、冷が言ってくれた。


冷は、無造作にセットされた髪で、普段以上に大人っぽく見えた。


まるで本当の結婚式のよう。


そうじゃないと教えてくれるのは、冷とこの幻想的な空間に二人きりでいるという事実。


「ありがとう…。冷もカッコいい」