冷愛冷涙-Reiai Reirui-


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「うわぁ…別人だ……」


生まれて初めてお化粧をした。


そのお化粧は、ドレスとピッタリ合っていて、鏡に映る私はまるでどこかの国のお姫様みたいだ。


自分じゃないみたい…。


生まれて初めて自分を鏡で見て可愛いって思ったもん。


メイクの力って偉大だよね。


ドレスは、胸元がキラっと光る宝石がいくつかついてるだけのシンプルなデザイン。


レースの手袋もつけさせてくれた。

「松永様は元がいいので。ものすごくお似合いですよ。本当の花嫁さんみたいで」


メイクをしてくれた女性が微笑んでくれた。


案内してくれた人はどこかへ行ってしまって、代わりにこの女性が来てくれんだ。


「えへへ…。冷、可愛いって言ってくれるかな…?」


自分的には満足なんだけどなぁ。


「冷様のことですからね…。照れて言わないかもしれませんけど、絶対可愛いって思ってくれますよ。自信持ってください」


だといいけどなぁ。


別人って言われないかな…。


大丈夫かな…?