冷愛冷涙-Reiai Reirui-

「松永様は…冷様に本当に愛されてるですね」


大理石のピカピカな廊下を歩きながら、唐突に言われた。


「そ、そうですか…?」


真顔で言われたら照れちゃうよ。


「冷様が、誰かのために何かをすることなんてなかったものですから…。今回のように。それに、冷様が松永様に向けるお顔は、特別ですよ」


そうなんだ…。


なんか嬉しいな。


「冷様はこの教会のことも好きなわけがないんです。それなのに、ここへ松永様を連れてきた。それほどまでに愛されてるんですよ」


やっぱり冷はこの教会来たくなかったんだ。


冷は、どこまでも優しい…。


「さ、こちらのお部屋にお入りください」


通された部屋には、純白のウェディングドレスが置かれていた。


ドレッサーもあるし、全身鏡もある。