冷愛冷涙-Reiai Reirui-

酸素が足りないのに、涙が勝手に溢れてくる。


この涙と一緒に病も流れ出てほしい……。


数分前の、楽しかった時間に戻りたい……。


「戻りたいよぉ……っ!!」


涙でグチャグチャになった私が力尽きてしゃがみこんだ場所は、普段は絶対近づかない治安の悪い場所だった。


「っうぅっう…」


止めどなく涙は溢れてくる。


いくら泣いても、この悪夢のような夢から覚めることはなかった。


「なん……で…?」


何で…何で私なの……?


何でお母さんを苦しめるような現実を突きつけるの……っ?


たった数分前の出来事は、深く深く私を、そしてお母さんをドン底に突き落とした。


そこで待ってるのはただ1つ。

































〝絶望〟