人生のドン底に突き落とされた。 突き落とされた私を知った、大好きなお母さんは、周囲を気にすることもなく泣き崩れた。 もう、我慢できなかった。 泣いてるお母さんを見たくない…っ。 「松永さん!?」 私は、心臓に悪いなんて考えることもせず、無我夢中で走り出した。 走って走って…身体中から酸素がなくなれば、私の中に潜む病もなくなってくれる。 そんな、ありもしないことを思いながら。