冷愛冷涙-Reiai Reirui-

「……完治はしなくても…生きれますよね……?」


打って変わって、震え出すお母さんの声。


それは私の胸を深く傷つけるのに十分すぎるくらいだった。


「周りの方よりは…長くは生きられません」


完治はしない…?


周りより長くは生きられない……?


「そんな……。娘は…愛はどれくらい生きれるんですか……?」


さっきと変わったお母さんの声に、ハッとしてお母さんを見ると、涙を瞼ギリギリまで溜めて必死に涙をこらえていた。


それを見て、私の心が限界だと訴えてきたんだ。


「今のままだと10年は生きられますが、この病は進行していきます。なのでそのスピードにもよりますが、3~5年だと思った方がいいでしょう」