冷愛冷涙-Reiai Reirui-

「…そうですか」


平常心を装うことが難しかった。


小刻みに手が震えてる。


「好きになっちゃいけないのは分かってる。だから、諦めるつもり。ただ、本当の事を言いたくて…」


絵莉花さん…。


本当はいい人なんだ…。


真っ直ぐで、純粋な人。


そんな人に嫉妬してた自分が醜い。


「私、冷に嘘ついてるんだぁ…。〝引き取り手が見つからない〟って。ホントはすぐに見つかってたの。でも、冷と一緒にいたくて……。けど、そんなことはもう終わりにする」


……そうだったんだ。


「ちゃんと、明日には引き取ってくれるところに行くから。愛ちゃん、早く元気になって、冷と仲良くね?体調不良じゃデートもできないでしょ」


こんなに優しい人だったんだ。


スマホを見たのも、わざとじゃなかったのかもしれない。


たまたまメールの画面が目に入ったのかもしれない。


それなのに、私は絵莉花さんを責めちゃった。


心狭い女だな…私。