冷愛冷涙-Reiai Reirui-



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「松永さーん。お入りください」


それから何十分か後に、【近藤】とかかれたネームプレートの部屋へ通された。


近藤(こんどう)先生という先生から結果を聞くことになってる。


近藤先生は40代くらいの女の先生。


暗めの茶髪のミディアムヘアーの先生で、第一印象は穏やかそうな人、だった。


「あ、お母さんも一緒に来てたよね?お母さんも呼んでくれないかな」


え……?


先生の言葉に、前の動悸とは違う動悸が襲ってきた。


もしかして、本当に悪い病気なの…?


「松永さん?」


イスに座ったまま動けなかった私の名前を近藤先生が呼ぶ。


「あ…お母さんですね。わかりました…」