冷愛冷涙-Reiai Reirui-

倖さんの真後ろ。


私の正面。


……に、冷が立っていることに気づいて言葉を切ってしまった。


私が言葉を切ったことを不思議に思ったのか、私を見つめてくる倖さん。


そして、私の視線が、自分の背後にあると気づいた倖さんはソッと後ろを振り返った。


「っ!!」


冷を見た瞬間、倖さんが半歩後ずさったのが分かった。


…自業自得とはいえ、冷にあんなことされてたからな……。


もし私が冷に暴力振るわれたら、もう2度と冷の顔は見れないと思う。


それと同じだ、倖さんも。


そうとう怯えてるのが伝わる。