冷愛冷涙-Reiai Reirui-

「……大和の言った通りなの」


湊斗の口から〝え……?〟という小さな声が漏れた。


真は、私じゃなくて冷に視線を向けていた。


「冷は知ってたのか?」


真の問いかけに、冷は無言で頷いた。


「でも、治るんだろ?」


大和の真剣な眼差し。


人のことでも、真剣に考えてくれてる。


温かい人…。


「治らないよ」