冷愛冷涙-Reiai Reirui-

何指につけるか迷ったけど、左手の中指につけてみた。


「どう?似合う?」


「普通」


普通って何よっ。


反論しようとしたけど、さりげなく私の手からゴミになってしまった外袋をとってくれたから、何も言えなかった。


こういうさりげない優しさばっかりで、ドキドキしっぱなしだよ。


また、車に乗り込むときもそう。


やっぱり助手席のドアを開けて私を乗せてくれてから、自分も乗るんだ。


冷は。


「あれっ?冷、道間違ってるよ?」