冷愛冷涙-Reiai Reirui-

親…か。


本人は嫌なんだろーな…。


「そんなことどーでもいい。帰るぞ」


店から駐車場までは徒歩5分ほど。


その道中で、買ってもらった指輪を渡された。


袋ごとっていうのが冷らしい。


「つけてくれないの?」


「自分でつけろよ。指輪ぐらい。結婚式じゃねーんだから」


それだけ聞くと、すごい冷たい人みたいだけど、根は優しいってことを知ってるから、別にいい。


「はいはい」


照れ隠しってことにしとこ。


袋を開けて指輪を取り出す。


「可愛い…ありがと」