長く深く、甘いキスが終わると、冷は意地悪く笑った。


「忘れただろ」


と。


コクリと頷くと、更に。


「また何かあっても、俺が忘れさせてやるよ」


そう言って軽めのキスをしてくれた。


悔しいくらい、冷にドキドキしっぱなし。


「じゃ、行くか」


冷はエンジンをかけて車を出発させた。