せめてアイツの口から言わせてやりたい。


自分が病気だってことを。


「前、入院してたこともあったじゃねーかよ。俺がたまたま病室見つけたやつ」


無駄に記憶力いいな。


「貧血だって言っただろ」


あのとき、愛が俺に貧血だって言ったけど、本当は発作だったんだろーな。


「……バカなりに俺も考えてみたけど、違うかったかー!なーんだ」


……信じたのか?


俺の話。


大和を…大和や真、湊斗を騙したくはねぇけど、愛のためだ。


「ちょっと心配だったから聞いてみただけだからな?気にすんなよ」


大和は、こっちが嘘ついてるっつーのに、いつも通りの笑顔を俺に向けた。


「…あぁ」