冷愛冷涙-Reiai Reirui-

「……2…階……」


「ふーん。なら、今ごろ大和たちがおたくらの総長ぶっ殺してる頃だな。いい加減てめぇも気ぃ失えよ」


冷の最後の一撃で、副総長はパタリと気を失った。


「残りはてめぇか」


え……?


冷が視線を向けた先には、うずくまる倖さんがいた。


まさか女にも手を出すの……?


「冷……っ…ごめんなさい…っ!!」


あんなにプライドが高そうだった倖さんが、なんの躊躇いもなく冷に土下座した。


それほどまでに、冷は怖いんだ。


「はぁ?俺に謝られても困んだけど」


冷は、しゃがみこんで倖さんの胸ぐらを掴む。


倖さんの口から、小さな悲鳴が漏れた。


「ごめ……んなさ…い…愛ちゃ…ん」


……私は今、倖さんを見て〝かわいそう〟とか、〝やめてあげたらいいのに〟とかっていう思いが沸いてこない。


つまり、倖さんのことが許せない。


もっと痛め付けられたらいいのにって。


そう思うんだ。