『おい、冷!緊急事態なんだぞ!?聞いてんのかよ!』


「あ、あぁ…」


あのとき、倖が俺の後を追ってこなかったのは、舞蝶に手を回してたからだったのか。


あんとき掛かってきた電話が最終警告だったってことか……。


完全に俺のせいじゃねぇかよ…。


『多分舞蝶の倉庫に向かってるはずだ!傘下と同盟に声かけてる時間もねぇから、真と湊斗に声かけろ!そんで今すぐ舞蝶の倉庫へ行け!俺が真に声かけるから、お前は湊斗だ!愛には連絡すんな!須藤なら逆上すっかもしんねぇから!』


「わかった」


すげー冷静な大和のおかげで、俺も気が動転せずにすむ気がする。


『愛ちゃんが心配なのはわかるけど、愛ちゃんのためかんだから急げよ!?』


「あぁ」


俺のせいで…ごめんな、愛…。