冷愛冷涙-Reiai Reirui-

「行かせないから。あの女のところには」


「……」


今愛のところへ行く方が愛のためになるのか、行かない方がためになるのか。


「冷。冷は私のものだよ?あの女のものじゃない」


独占欲丸出しかよ。


「キモい。死ね。俺はてめぇのもんじゃねぇ。俺はもうお前には付き合わねぇから」


そのとき、視界の端に、愛に駆け寄る男が映った。


あれが彼氏かよ。


愛のこと泣かせやがって。


「何言ってんの?冷は私の彼氏じゃん。一緒に寝たし?あ、冷。順番来たよ」


グイッと俺の手を引っ張る倖を突き飛ばして、俺は愛の方へと走った。


その俺を、なぜ追いかけてこないのかも考えずに。