「愛、体調悪い?」 やっと一時間ほど経ったころ。 蒼汰が私の暗さに疑問を持ったみたいだ。 「そんなことないよ」 「無理させてるよな」 蒼汰の申し訳なさそうな顔。 私は蒼汰にそんな顔させたいんじゃないのに……。 笑っててほしいのに…。 「ホントに違うよ!ね、観覧車乗らない??」 蒼汰のせっかくの誕生日。 嫌な日にはしたくない…。