真剣な表情で見つめられて、ドキッとしてしまった。


でも、冷にそんな風に思ってもらえて嬉しい。


でも……。


嬉しいと思う反面、辛くもあった。


〝居なくなってほしくねぇから〟


私は、いつか居なくなってしまう。


もう2度と、会えなくなる。


悠里だけじゃなくて、冷までも。


「………そう言ってくれて嬉しいけど、話したくないから……。ごめんね。また、話したくなったら話す」


生きたい、死にたくない。


いや。


生きなきゃいけない、死んじゃいけない。


病気を宣告されてから、初めてその思いが浮かんだんだ。


悠里や冷、そしてお母さんの心に傷をつけたくない……。


どんなに苦しくても……生きなきゃいけない…。


もっと早く気づくべきだった。


何で……気づかなかったのかな………。


こんな簡単なことだったのに……っ。