** 「愛ー!!大丈夫だったの!?」 午後四時頃。 悠里が病室に駆け込んできた。 「大丈夫だよ」 「よかった……っ!ホントによかった……っっ」 悠里にギュっと抱きしめられた。 「よかった……よかった…っっ。ホントに……っ!愛……っっ」 悠里……? 悠里が泣いてる……? 「悠里……、泣かないで……」 私なんかのために……。 「だって……っっ!死んじゃうかと思ったもん……っ!愛ぃ……っ!」 キュゥっと、胸が痛む。 ねぇ、悠里……。 私……。 私…。 死んじゃうんだよ……。