翌朝、言われたとおり、結婚を受ける書簡を書き、護衛隊長に渡した後、午後には婚約が発表された。


王宮は婚礼に向けて本格的に動き始めたようだったが、私はまだ特に動かなければならないことは無かった。


「おめでとうございます」


そう言われても、ピンと来なかった。
後宮にずっといたこともあるかもしれない。


特に変わらない1日だった。