「まあ………」 「私も紛れていたんですわ。上着だけでもお召し替えを」 化粧もしてないし、まあ、王太子に会う前にキレイにしなくちゃ、と小言を言っていたが、まだ、王太子妃に戻ったという、自覚はなかった。 「もうそろそろこの一座と別れて王太子のところに向かうはずですわ」 ジルが、待っている? 「みんなで止めたんですわよ、ここに王太子が乗ることを。大変でした……」 プ、と想像して笑った。 その時、馬車が止まった。 コゼットが先に馬車を降りて、続いて馬車を降りた。 道が2つに分かれていた。