身代わりの姫



「シリルは、同い年で、5歳で養成所にきたわ。

一緒に訓練を受けたの。


そう………初恋だった。


養成所の、決まりで養成所の女性は体の関係はご法度だったのよ。

多分、影武者になるときに、相手と同じでないといけなかったから。





シリルとは、それだけ」




「シリルと一緒に行かなかった。

2人でここに住んでも良かったのに……」



「………私とシリルは、今はもう、恋でも愛でもないのよ………


でも、好きな人に好きになってもらう幸せは、シリルに教えてもらったし、リリアがものすごく健康体なら、私は今と全く違う人生になっていたかもしれない……………


でも、これもきっと、巡り合わせなのよ?」



これ以上、話すのは危険だった。