昼食は軽く済ませて、昨日のテラスでノンビリしていると、奥が騒がしい。


何かあったのかと目を向けると、王妃がテラスに出てきた。


「こんな良い場所を見つけたのね」


サッと立ち上がり、横に行って頭を下げた。


「一緒にお茶を飲もうと思って来たのよ?座りましょ。


こちらへ………」


奥へ声をかけると、王妃の侍女がお茶を持って来た。


「この焼き菓子は、サクサクして美味しいのよ?
リリアと一緒に食べようと思ってね、食べてみて?」

「ありがとうございます………本当に美味しいですわね」



「あの子は、あなたを放ったらかしにしてるんじゃない?
せっかくシュリベルトから来てくれたのに、大丈夫?」


返答に困り、苦笑いをしながら言った。

「快闊で社交的な方……ですわね」


「そう、昔からじっとしてない子だったのよ。
学校に行かせたのだけど、友達を作って帰ってこないし、従者は大変だったでしょうね」



想像して、クスッと笑った。