その夜、ジルが帰ってきたのは夜も更けようとする頃だった。


城の外で、独身の王太子仲間との食事会だったそうで部屋に入ると、着替えて手を引かれてベッドに一緒に入ると寝てしまった。


ふぅ、とため息をつきながら、私らしくって何だろう、と考えているうちに、眠っていた。



朝、目が覚めると、気持ちよさそうに寝ているジルの寝顔を見て、起き上がった。



ベルを押して朝食を運ばせて、半袖のゆったりしたワンピースをウエストでベルトを巻き、自分の身支度を済ませてから、ジルを起こした。


朝からよく食べるジルを見ていると、明日は時間がとれそうだから、と言ってサッと湯を浴びて着替えて出ていった。