朝、遅い朝食を2人でとり、荷物が運び出され、いよいよ出発の時を迎えた。 王宮の前で、王と王妃に 「お世話になりました。 バルテモン国に戻ります」 ジルが挨拶をする。 「気を付けて、あなた方の幸せを願っています。 国王一家にもよろしく」 王が挨拶をした。 近くに王族である、レオとエルザもいた。 2人の顔をじっと見ていると、目の奥が熱くなる。 小さく、顎を引いて目を閉じた。 顔を上げて、微笑んで王を見て、一礼してから馬車に手を引かれて乗った。 泣かない。 笑って、手を振った。