0.プロローグ

あなたは誕生日の奇跡を信じますか?

思い出すだけで心が痛む、
あの災害から15年……。

「あの時もっと素直になれたら……。」
「こんなことになるのを知っていたら……。」

二度と取り戻せない、
一日。 一時間。 一分。 一秒。

そして一瞬。

一度きりの一瞬のことで自分を責め続けた15年間……。

32回目の誕生日、誰もが思いもしなかった奇跡が起こる。