そこまで考えてから、アリシアはハッとした。



「もしかして……」



 口から出る声は震えていた。


 医師はメガネの奥から、鋭い光の宿った目で、まっすぐアリシアを見つめる。



「アリシア様。貴女がハーブティーに毒を盛ったのではないですか?」