その時、
「尊、ごめん!遅くなってしまって。それに彩ちゃんもこんばんは」
背後からアキさんの声がして、私の肩にポン、と彼の手が乗った。
「アキ!お疲れさま!搬入作業、片付いたの?」
「ん、終わったよ。尊、念願のイタリア料理店出店おめでとう!よく今まで頑張ったね。これからも大変な事があるだろうけど、応援してるよ」
「嬉しい……!嬉しくて涙が出ちゃいそう……!まあ!素敵なバラね。ありがと、アキ!」
アキさんから片手で持てないほどの赤いバラの花束を受け取り、尊さんが泣きそうな顔をした。
それから涙を隠すように、
「さあ、どんどん料理作るわね!沢山食べてね!」
「じゃあ、遠慮なく。あれ、凌央は?……て、あれじゃ当分近寄れそうにないね。彩ちゃん、ワイン飲もう」
アキさんは、ダークグリーンのタートルネックにキャメルのジャケットを合わせた小粋なファッションだ。
「お仕事お疲れさまです、アキさん。お料理もいただきに行きましょう」
「ん」
****
一時間後。
「あっはははは!その話、楽しみにしてたんだ。凌央が勿体振って教えてくれないから」
「だって私、画にくわしくないんだもの!ガラス棒なんて存在も知らなかった」
「ははは。まあ、凌央といれば様々な事が学べるよ。頑張って」
「尊、ごめん!遅くなってしまって。それに彩ちゃんもこんばんは」
背後からアキさんの声がして、私の肩にポン、と彼の手が乗った。
「アキ!お疲れさま!搬入作業、片付いたの?」
「ん、終わったよ。尊、念願のイタリア料理店出店おめでとう!よく今まで頑張ったね。これからも大変な事があるだろうけど、応援してるよ」
「嬉しい……!嬉しくて涙が出ちゃいそう……!まあ!素敵なバラね。ありがと、アキ!」
アキさんから片手で持てないほどの赤いバラの花束を受け取り、尊さんが泣きそうな顔をした。
それから涙を隠すように、
「さあ、どんどん料理作るわね!沢山食べてね!」
「じゃあ、遠慮なく。あれ、凌央は?……て、あれじゃ当分近寄れそうにないね。彩ちゃん、ワイン飲もう」
アキさんは、ダークグリーンのタートルネックにキャメルのジャケットを合わせた小粋なファッションだ。
「お仕事お疲れさまです、アキさん。お料理もいただきに行きましょう」
「ん」
****
一時間後。
「あっはははは!その話、楽しみにしてたんだ。凌央が勿体振って教えてくれないから」
「だって私、画にくわしくないんだもの!ガラス棒なんて存在も知らなかった」
「ははは。まあ、凌央といれば様々な事が学べるよ。頑張って」


