『せんぱい…』
心の中で、祈りにも近い想いを抱きながら、せんぱいのことを思う。
皆が落ち着かないのと同じくらい…いや、それ以上に私の心の中もザワザワとして、ちっとも落ち着かず逆に悲しいくらい闇に落ちかけている。
せんぱいは、いつも肝心なことを口にはしてくれない。
私はそれがもどかしい。
好きだと、私が大事だと、そう言ってくれたことに嘘がないことは、よく分かってる。
だけど…。
付き合ってるのに、あと少し心が傍に寄り添えていないような感覚は…私にとっては耐え難いものになった。
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