「未麻、帰り、一緒に帰ろうな」 「あ、はい!」 きゅうっと握られた手。 その手の温もりに、眩暈がしそうだ…。 それは、いつも思うこと。 なんで、せんぱいの傍はこんなにもこんなにも心地良いんだろう? 本当にここにこのままいてもいいの? せんぱいの隣に私はいてもいいの? 深い傷を負っている私の胸の中には、いつも黒い染みのようなものがあって。 それを拭い切れずにもがいてる。 なのに、そんな私をせんぱいはとことん甘やかしてしまうから…。