【完】溺愛飛散注意報-貴方に溺れたい-


「せんぱい…好き」

「あぁ…」

「だから、離れるなんて…言わないで?」


きっと、せんぱいは自分の全てを吐き出した後で、私の元から離れようとしていたのかもしれない。
確信はどこにもなかったけれど、何故かそんな不安があった。


「…未麻…」

「別れないって、言ったでしょう?せんぱいも離さないって言ったでしょう?それ以外…もう、何も私達の間で交わす約束は…ない、そうでしょう?」


もう1度せんぱいの大きな体を強く抱き締めてから、私はそっと離れてせんぱいの顔を見た。
迷いなんて1つもなかった。
どれだけ傷付けられても、怖い思いをしたとしても…それがどんなに危険であっても。
せんぱいを想う気持ちを止めることなんて出来ない。
もし、この運命を、天命を…砕けと言うならば…。

私は、今此処で息を止めたって構わない。