でも、なんでかな。思うようにいかない。

先輩たちが浮かべた表情は、嫌悪、呆れといった負の感情だ。

「何でしゃばってんだよ。めんどくせぇ、やめろやめろそんなこと」

「…大会には出られないと?」

「あぁ、そうだよ。俺たちは出ねぇ。残念だったな。諦めろ」

先輩たちの拒絶に、不思議とショックは受けなかった。

いや、薄々わかってた。この人たちは、本気で部活に打ち込むようなタイプじゃない。

だから、先輩たちが戻ってこなかった想定をあらかじめ考えていたんだ。