今までずっと幼なじみだった怜佑とあたし。 それでいきなり、 〝あたし、実は怜佑のことが好きなのっ!〟 なーんて言ったら……。 『お前、頭おかしなったん?』 『冗談は顔だけにしとけや』 悔しいけど、ありえる……! ──そんなこんなで結局、 〝やっぱり、また今度にしようかな〟 なんて、あたしの決意はしゅーんと、小さく小さく萎んでいったんだ。 「はぁ……」 本日何度目かの溜め息。 なんだかなぁ。 悲しい現実に打ちひしがれながら、あたしは机にだらんと突っ伏した。 するとその時。