家が近所だし同じサッカー部ということで、なんとなく毎朝一緒に登校してるあたしと怜佑。

そして、今朝もまた、いつものように並んで朝練に向かいだしたんだけど……。



『お前、今日なんか顔赤ない?』

『ひぇっ!?』

『目も泳いどるし、変なもんでも食ったん──』

『だ、大丈夫だよ!』



……とまぁ、こんなかんじで。


“告白”を意識した途端、

緊張でまともに顔は見れないわ、どもってうまく喋れないわ、心臓がうるさくて堪らないわ。


その様子は、自分でもわかるくらいに挙動不審。


こんなんで本当に告白できるのかな……。


そうやって、心が不安で満ちはじめてゆく最中(さなか)。


あたしはさらに、自ら追い討ちをかけるようなある事実に気づいてしまったんだ。