「……ねぇ怜佑。」 「ん?」 今のあたしの一番の願い、聞いてくれる? 「絶対に美味しいの作るから。来年も、その先のバレンタインも、あたしのチョコ受け取ってください」 ずっと隣にいて、ずっと特別なままで。 そんなの、あたしには奇跡みたいだと思って言ったんだけどなあ。 「そんなん当たり前やろ」 当たり前、か。 そんな簡単に言われたら、信じるしかないじゃない。 「……約束だからね」 奇跡のようなこの幸せが、この先も続いていく永遠なんだって。 -End-