「はぁ…っ」 下駄箱をすぎ、靴を履き変えて少し走った所で、あたしは膝に手を起き立ち止まった。 乱れる息を抑え、何度か息を飲み込む。 苦しいのは走ったからだけじゃない。 蓮の想いで…胸が痛いから。 「…っ……」 あたしはもう一度足を踏み出すと、門の近くに見えた足長野郎に向かって駆け出した。 相変わらず歩く後ろ姿まで偉そうで、少し笑いそうになるのを抑え… 「待てこら、バカ蓮!」 叫んだあたしの声に、振り返った蓮の姿に……涙が溢れた。