すぐには理解できなくて、戸惑うあたしの目に映ったのは笑顔のお母さんで。 「違う」…そう否定する前に、 「明菜早く」 「きゃっ…」 腕を蓮に掴まれて、あたしが電車に乗り込んだ次の瞬間、ドアは閉まっていた。 「あっぶね…」と、少し焦った様子の蓮の声がすぐ隣から聞こえる。 だけど、あたしはそんな事よりお母さんが耳打ちした、意味深発言の方が気になってしまって…