綺麗ごと言ってるって思われても別にいい。 だけどあたしは、もう人が死ぬ所を見たくないだけ。 秋の冷たい風が吹き抜ける。 無言が続き、重い沈黙だったのを、あたしの声が掻き消した。 「死んだら…その苦しみさえ、感じなくなる」 「………」 「死んだら…もう、会えなくなる。こうやって話す事も、飛び降りてやるって、叫ぶことも」 話しながら、思った。 …あたしの大切だった人を。