滝は少し薄暗くなった帰路を急いでいた。 自分以外には誰もいない。 そりゃそうか、と滝はため息をついた。 滝が今たどっている帰路は、学校でも有名な【お化け通り】だった。 昔、家へ帰るまでのこの通りで車に轢かれた男子生徒が今もさ迷っている、という噂があるのだ。 皆、口では噂だ嘘だと言うくせに、実際この通りを歩く者はほとんどいない。