『分かんねぇ。けど、柚希が結々花に虐められたんなら結々花は追い出さねぇと。』


気まずそうにそういう副総長。


理由が分かっていないのに


追い出すのは少し抵抗がある。


しかし、柚希がこれ以上苦しむのなら


結々花はここに居させられない。


『私、怖いよ……』


ボソッと呟いた柚希。


その言葉が幹部室にいる全員に聞こえた。


「柚希を怖がられる訳にはいけないな」


『あぁ。』


俺たちは理由が分からないままだか


結々花を追い出すことに決めた。