その日も変わらず図書室でグラウンドの彼を眺めていた。

少しの休憩中だろうか、彼は部活仲間と肩を組んで話している。

少し話した後、彼は凄い勢いで振り返り


「ウソ!?」

ここで眺めていて初めてまさかグラウンドの彼と目が合うとは。


ビックリして思わず窓から離れてしまった。


「どうしたの?」

いきなりいつもの定位置を離れた私を不振に思った彼女が声を掛けてきた。