きみの好きなところを数えたら朝になった。



そんなことを思い出しながら、枕の上に置いてある雑誌を1ページめくる。

紙の端が私の指から離れる前に「なあ、お前さ」と西崎の声。「うん?」と顔を横に向けると西崎の顔はテレビじゃなくて私に向いていて距離が近い。

ビックリしすぎて動けない。

すると西崎が私の目を見つめたまま言う。


「なんで急に俺のこと避けるようになったんだよ」

ドキッとした。

まさかそんなことを聞かれると思ってなかった気持ちと、至近距離で見た西崎の顔が幼い子どもじゃなくて17歳の西崎だったから。


「……さ、さあ。西崎のバカさに付き合いきれなくなったんじゃないの」

「おい」

必死で雑誌を見る素振りをしてみたけど内容は全然入ってこない。

バカさに付き合いきれなくなった?
本当にそうだったらよかったのにね。